1/23/2013

検卵して分かったこと

ベビー達の状況ですが、今日、2匹目の脱皮を確認しました。
やはり、最初に孵化した個体が脱皮したようです。
他の個体も既に白っぽくなっていますが、早く産まれた個体ほど白っぽい色が消失している傾向にあり、いよいよ脱皮といった感じです。

話は変わりますが、昨年にコモンタマゴヘビの孵化を経験し、いろいろ分かったことがありました。
その中でも、今回は検卵を経て分かったことを書いてみたいと思います。
(もしかしたら、他のヘビと共通する内容が含まれるかもしれません。)

卵を光で透かして見たときはこのような感じです。
















最初は透明な液体の中に血管が見えるのみですが、日数を経るにつれて、卵の下の部分に黒い影が見えるようになります。
その影は、よく見るとモゴモゴと動いているので、卵が生きているのがすぐに分かります。

そして更に日数を経ると、そのもやもやしていた陰の輪郭がはっきりするようになります。
しかし、その輪郭はヘビの形をしていません。
途中で腐ってしまった卵を解剖して分かったのですが、その胚(?)らしき陰は膜で覆われており、その中でタマゴヘビが成長しているのです。
(その胚らしき部分は、卵の中身の1/4もありません。)

更に日数が経ち孵化が近くなった卵を検卵すると、透かして見ても全部陰になってしまい何も見えなくなります。
それは、孵化直前のヘビが胚から出てくるためです。
(ちなみに、卵がその状態になった時点で卵の殻を切ってしまっても大丈夫です。)
ただしごく稀に、卵の中でヘビが動き回った結果、へその緒(胚と体をつなぐ血管)が絡まってしまうことがあるので注意が必要です。

最後に、今回の経験を経て、私なりに考えてみたことです。
(以下、あくまでも私の考えた仮説です。)
成長した卵を検卵して分かることですが、胚(?)の部分は卵の体積の1/4もありません。
しかし、ヘビが胚から出てきて孵化直前になると、ヘビが卵の体積の大部分を占めるようになります。
それは、おそらく孵化直前のヘビが卵白部分を吸収しているからだと思います。
他のヘビが同じことをしているかは分かりませんが、タマゴヘビのベビーたちが孵化後無給餌で半年以上生きられるのを見ると、その可能性が高いように感じました。
(これはあくまでも私自身による仮説であり、記述の正確性は保証できません。)

次にタマゴヘビの卵を観察する機会があれば、卵の成長の様子を写真に残したいです。

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